曖昧

輝く瞳の中に隠れたBlue

종이 심장(Paper Heart)を考える〜Dimension-4の始まり〜

겉은 강한 척 해보지만
表では強いふりをしてみるけど
내 심장은 종이 같아 
私の心臓は紙みたい

네가 너무 좋아서
あなたがとても好きで
사실은 약간 겁이 나
本当は少し怖いの

f:id:krysaltal:20160318012657j:image

優しく、でもどこか力強い音色から始まるこの曲は、2014年に発売されたRed Lightの11番目に収録されている。とある「あなた」に恋をする女の子が、普段の強気な姿勢の裏に隠れたちょっぴり気の弱い、でも切実な思いを告白する。前作のPink Tapeに‘‘唯一無二の私のプライド’’が多く表現されている曲が多いとするなら、このPaper Heartはその答えでもあるだろう。思春期を終えた‘‘私’’は、初めて自分をさらけ出すことができない世界があると知った。勿論あなたの前でも今まで通りの強い私でありたいと思っているけれど、切ない、苦しいという感情の中で密かにこう叫びたくなる。「私の紙の心臓を見せてあげようか?」
未知の世界に好奇心旺盛でやけに自信家、恋に恋した思春期には別れを告げ、好きな人を思って真剣に悩んで痛みを知ったf(x)は大人になって次のステージへ進んでゆくのだ。

そんなPaper Heartという曲は、デビュー7年目にして初めてのコンサートという魔法にかけられてもっと特別な役割を担うようになった。初めてこの曲を聴いた時、誰が予想しただろうか?ただイントロを聴いただけで涙が溢れそうになってしまうなんて。コンサートを思い出す時、この曲が必ず頭に浮かぶようになるなんて。
34曲にも及ぶセットリストの1曲目に選ばれたこの曲は、私たちの日常とDimension-4(四次元)の狭間に置かれた。まさにf(x)が住む世界へ繋がる扉のような、はたまた手をとって連れて行ってくれた案内役のような。イントロを聴くだけで泣けてしまうなんてどれほど感動的な演出だったのだろうと思われるかもしれないが実はいたって簡単、ただゆっくりと客電が落ちるだけ。ファンが作り出すパールライトペリウィンクルの海が浮かびあがるとあちこちで感嘆の声がする。曲が終わるまで何も起きない。f(x)は何もしてこない。静かに揺れる紫の海に、私も夢心地で立っている。

セットリストに入れても良いのか迷ってしまうくらいシンプルで、コンサートだとは思えないくらい綺麗に澄んだ3分24秒。でもこの不思議な時間にきっと私たちは彼女たちへの積もりに積もった気持ちを思い出したり、好きになったあの頃に改めて思いを馳せてみたり、夢にまで見た空間に今いることを実感しようと言い聞かせたりしていたのだと思う。
それはコンサートの主人公であるf(x)も同じではないだろうか。デビューして7年、今まで自分たちの応援カラーで会場が埋め尽くされたことなんてなかったであろう彼女たちがこっそり客席の後ろからその景色を見てこう言った。「自信になった」

この曲はもしかしたら初めてのコンサートへのちょっとの不安とファンへの気持ちの代弁かもしれないし、そうじゃないかもしれない。でもきっと、いつも頭から爪の先まで完璧で、自分たちは孤独だと認める強さを持った彼女たちも胸に紙の心臓を持っている。少し見せて、すぐ隠す。曲が終われば、あっという間に大勢を魅了する自信に溢れたいつもの‘‘私’’に戻ってステージに立っているのだ。

Paper Heart

Paper Heart

  • f(x)
  • ポップ
  • ¥255


曖昧な二人~カイスタルを綴る〜

非常に悩んだ。友達、幼馴染、恋人、先輩と後輩、兄妹(または双子?)…一つの写真から連想される関係は数知れない。きっとどの言葉も当てはめようと思えば当てはまるし、かと言えば少し物足りなく、間違っている気もする。そんな時ふと思う、この先どんなに文才を磨いても二人の世界を表す最も適切な言葉は見つからないのかもしれないと。
それでも私はカイスタルについて書いてみたいと強く思う。綺麗、お似合い、儚いという言葉以上のものを自分の言葉で表現したいと思うのだ。

f:id:krysaltal:20160107190358j:image

言わずと知れたPink Tapeのティーザー。賛否両論あったのは勿論承知の上で、私自身これらの写真に強く惹かれ、同時に確信した。「あ、二人はこのために出会ったんだ」初恋を歌ったこのアルバムの、この写真の被写体になるために。2013年の活動期、f(x)とEXOはグループとして確実に最後の青春の夏の中に居た。思春期の終わりと青年期の始まりの狭間、曖昧な年齢。完全に大人になってしまう前の最後の瞬間を共に。中でもカイとクリスタルは年齢的にそれが顕著に際立っていたし、初恋のぎこちなさや不安定さ、もどかしさ、また初々しさを表現するに最も美しい時期だったのだと“誰か”が見抜いたのだろう。事実、翌年の次のカムバックでは完全に制服を脱いで成熟をアピールしたし、グループ編成も変わり始め急激に大人へと成長せざるを得なくなった。MAMAで久しぶりに両グループが同じステージに立つのを見て完全に大人の女性と男性に成長したのだと思い知らされたし、同時にあの夏のなんだか少しそわそわした雰囲気を微塵も感じさせなかったことに切なさも感じた。アイドルの成長は待った無し、とてつもなく早いのだ。それはつまり、もう戻ってこないことを意味する。二人が最も甘酸っぱく、繊細で美しかったあのとき。

f:id:krysaltal:20160107190422j:image

2015年、カイスタルに惚れ込んでいる“誰か”がまた二人を被写体として引き合わせた。2年前に比べてカイの表情の成長に驚いた上に何よりも各々被写体としての主張が激しくなったというか、カリスマ性をより強く感じるようになった。それはきっと必然的なことでお互いにグループのセンターとしての経験を積み、良い意味でも悪い意味でも写真に撮られ慣れたということもあるんだろう。
2年のブランクがあろうとも相変わらず二人の他を寄せ付けない完璧な世界(例外イテミン)は健在で、やっぱりこの二人は実際仲が良かろうが悪かろうが、平たく言ってしまえばビジュアルにおいて天性の相性を持っているんだと再認識させられるのだ。

この二人の世界観を構成する上で最も重要視されている項目は「94ライン」という魔法の言葉だろう。もはやある種のブランドと言っても過言ではない94ライン。f(x)とEXOに限るのであればクリスタル(ソルリ)カイセフンの4人である。普通なら同い年、同期というだけでどこか特別視してしまうが、特別仲が良いとかそういう話は聞かない。むしろお互いに気づかないフリをしているような気もする(これがファンの目のせいだとしたら?)
ただ、たまに彼らがぽろりと溢す練習生時代のエピソードやさり気ない接触がファンに「何か秘密があるのでは」という希望と甘いときめきを持たせるのだろう。そういった意味でカイスタルは(あくまでファンが作る想像の世界において)練習生時代の初恋だったのかもしれないし、素っ気無い裏で愛情を持っているのかもしれないし、何か重大な秘密を共有している大親友かもしれないとファンのロマンあるいは宿敵としてこの先も描かれ続けるのかもしれない。それは一歩先に現実世界を見せたソルリの役割も担っているようにも思われる。二人の年齢離れした大人っぽさとか、他のアイドルに比べると少し無愛想だったり言葉少ないところだったり、あるいは私服の系統だったり。幸か不幸かファンにも所属事務所にも似ている、合うと認識された二人は“そういう対象”として見られることを避けられなくなった。
ただ、クリスタルにとって同い年(注)…“オッパじゃない人”の存在は貴重だ。ドラマにおいていつもお兄さんと共演する彼女にふざけながら「あいつはきらい」と言える男の子の存在がいるなんて。カメラの前で年上とか年下とか、そう言ったものは関係ないのかもしれない。ただ私が思うのはあの夏を共有した彼と年を重ねても同じ写真に映って欲しいのだ。青春を知らないアイドルたちが送ったステージ上の青春。きっと二人は少し特別な思い出として憶えていてくれると、私も夢をみているのかもしれない。



(注)カイくんは94年生まれですが、学年的には1つ上

クリスタルのマスターさんをまとめてみる

あけましておめでとうございます。去年はツイッターやブログを始めたことによって沢山のエプペンのお友達ができ、更にf(x)も素敵なカムバックをしてくれて本当に充実したヲタ活ができたと思っております。本年も管理人及びこのブログ、ツイッターをよろしくお願いします。2016年、まずは待ちに待った単独コンサートですね!私も幸いなことに参加できることになっているので大好きなf(x)を目に焼き付けて来ようと思います(*^_^*)

 さて、話は変わりますが・・・実は秋からちょこちょこ呟いてはいたんですがどうやらクリスタルのマスターさんが増えているみたいなのです。私がずっと大手しかフォローしていなくて気づいていなかったのかなんなのか・・・(恐らく)レストしているマスターさんもあって寂しいな~と思っていたところなので嬉しい!せっかくの機会なので今のところ動いてらっしゃるマスターさんを纏めてみようと。ただ私中華圏の方には疎かったり全員をカバーできている訳ではないと思うのでもし「この方もいるよ~」というのがあればぜひ教えてください!^^

 【f(x) クリスタルのマスターさんまとめ】

まずは安定感抜群の大手様

the klassic様

twitter.com

수정아닷컴様

twitter.com

jungsoojung.com様

twitter.com

 比較的新しいマスター様

 Glitterling Star様

twitter.com

Jetevois様

twitter.com

fillette様

twitter.com

JESUISLA様

twitter.com

KRUSH!様

twitter.com 

 えっ増えすぎじゃないか…?すごい、どこから流れてきたマスターさんなんだろう。スジョンちゃんどんだけ人気なの^^;ただまだ不安定な感じがするので、今年の更新次第でまた変わってくると思います。スジョンちゃんの中国活動が盛んになってきたのでマスター様も大変でしょうし。様子を見て随時更新しますね。ちなみに私は個人的に専用フォルダを作ってしまうくらいthe klassic様のお写真が好きです(笑)これからf(x)が気になる方がいるのを見越して他メンバーのもやりたいんですがあまり詳しくないので教えて下さればまとめます〜!

 この記事が何かのお役に立てれば幸いです♡それでは2016年一発目の更新でした。次はカイスタルについての記事の予定なんですが、書いて消して書いて消してを繰り返しているのでいつになるか分かりません・・・書き始めたの2015年の5月なのに(笑)

【追記】わたしが好きなクラシックさまの画像をちょこっと貼りますね!ご参考までに!

f:id:krysaltal:20160107225828j:image

f:id:krysaltal:20160107225904j:image

f:id:krysaltal:20160107225944j:image

12시25분(Wish List)を考える

どうしてもバラードに偏りがちなSMウィンターソングの必要性を疑っていた私の考えを見事に覆してくれました、愛しの愛しのあの子たち(^.^)

12시 25분 Wish List - f(x)
f:id:krysaltal:20151217152139j:image

あぁ、f(x)が事務所の企画にちゃんと参加してるpq…(って仮にも所属アイドルのファンに言わせないで)あの名曲1,2,3以来、本当に久しぶりのリリース。多国籍グループが英語で曲を歌うって完璧以外の何物でもなかったし、恋する女の子が世界のきらきらに包まれて胸にときめきを抱えながら走っている、ドラマのエンディングのような…そんな可愛い疾走感があるように感じられて、彼女たちの中でも特別な曲だと思います。そして今回、f(x)にとって二度目のウィンターソング!
ちらちらするあなた/マシュマロのような心/あなたの懐に抱きしめられてとろりととろける気分/まるで冬眠の中の夢みたい/両目にいっぱいの暖かさ
 【引用元】f(x)、ウィンターソング「12時25分」音源公開…エレクトロニックの雰囲気でいっぱい - Kstyle
あ、甘い…可愛い…実はこの曲が出るまで友人間でEXOのUnfairの和訳が甘くて可愛いと話題でそれを見てにやにやしていたんですが、これもだいぶ甘いよ〜。この前のアルバムで出さなかった分の甘さを一気に出しているみたい。4 Wallsでは成熟と詩的な美しさをアピールしていた分、二、三年前のアルバムに時計の針が戻ったように思えて。私自身、聴いた瞬間に強くThrill Loveに通じるものを感じて少しノスタルジックな気持ちになりました。4 Walls活動期に結構「大人っぽくなってしまって寂しい」という意見を見かけたんですが、それに対して「f(かわいい)だってまだできるんだよーん」って言っているような。相変わらずの振り幅の広さに盲目ファンは心を鷲掴みされていますが。

そしてさらに感じたこと、端的に言えば「単純で複雑」。歌詞がいつになくストレート。f(x)の歌詞の中にいつもいる女の子、あの少し気の強い凛とした主人公は一旦休憩のようです。さらに声もファンからすれば分かりやすくいつもより可愛いを意識しているんだろうなという感じですが、なんせメロディーが一回聴いただけだと消化しきれない。曲を思い出そうとするといろんな部分が一気に弾けて、「あれれ…サビ…?」ってなって(※大いに個人差あり)そこでやはりこれはf(x)が歌っている曲なんだ、と再認識する訳です。
例えば与えられたテーマが事務所の季節ソングだろうが、自分たちのアルバムだろうが、そこでグループアイデンティティーでもあるエレクトロニックでf(x)色に染め上げてしまう、その彼女たちのスタイルに私たちファンは惹かれているんでしょうね〜。この前のシュキラでリョウク先輩が「f(x)は曲に恵まれている気がする。可愛がられているね」と言っていたけど、本当に音楽とそのプロモーションにおいてはその通りだと思いましたし。ウィンターソングでバラードを歌うという選択肢もあったと思うけど、そこでこの曲を貰えるというのはしっかり存在意義を認識してもらっているんだなと。次女だからって蔑ろにはされてないね( ◜◡◝ )
それから個人的に好きなポイントなんですが、初めからクリスタル→アンバー→ルナ→ビクトリアと順番に出てくる感じがアイドルソングチックで(いやアイドルソングなんだけど)堪らなく好きですpqコンサートでぜひやって欲しいけど、時期が時期だから…ソシはPARTYをウィンターバージョンでやっていたみたいだけど?(圧力)
ピンクテープで思春期が終わり、レッライで少し大人の女性に近づき、4 Wallsで完全に大人の仲間入りを果たしたえぷちゃんですが、今後アルバムがどんなコンセプトになろうともたまにはこのWish Listのように可愛いエレクトロニックも聴かせて欲しいな〜という結論で締めたいと思います(^o^)!

【追記】
askでブログのネタを沢山提案してもらったので書いていけたらな〜と思います。下記にURL貼っておくので何か質問があればお願いします( ◜◡◝ )それから下書きに溜まっている書きかけの記事がたくさんある…Nu ABOについて、カイスタルについて、この前した投票の結果について、Goodbye Summerについて、EXO'luXionの東京公演についてなどなど(笑)見たい記事あったら言ってください。あと本国と日本のコンサートについても実際公演に行く前に書きたいですね〜頑張ります〜(笑)

Twitter@krysaltal

4 Wallsを総括する

Love is 4 Walls
あなたで満たした Mirror Mirror
Love is 4 Walls
神秘的な迷路 迷路

彼女たちにとってこの1年3ヶ月はどのようなものだったんだろう。あの夏の日、突然の活動終了に私自身も呆然として、このままアイドルの世界からこのグループがいなくなったらどうしよう?猛烈な不安に襲われた。それでも信じて待とうと決めて過ごした日々、後輩たちがどんどん成功していく姿を見て沢山嫉妬した。あぁもう見放されたのかな?いっそのことファンをやめてしまおうか、そう揺れた時もあった。
私はNu ABO以来f(x)がずっと大好きで、f(x)のビジュアルに惚れて、リリースする作品たちの世界観に毎年惚れ直して、メンバーのアイドルらしくないシャイで心優しい温厚な所に惹かれて、とにかくこのグループしか見えてない人間だから、世間や他グループのファンから思うような評価を貰えなくて歯痒かったし本当に悔しかった。f(x)の音楽を理解できないなんて可哀想だと今も真剣にそう思ってるけど、特にSMTの後なんかはレポ見ると気分が悪くて。もっと知って欲しい、なのにグループとして何もアピールできない…この空白期間がただ苦しかった。

初めてティーザーが出た日、瞬間的に「勝った」と思った。何に勝ったのかは自分でもよく分からないけど。他を寄せ付けない何かをまだ彼女たちは持ち続けていて、また誰も真似できないf(x)だけの道を開拓したんだなぁと誇らしかった。夢幻的って彼女たちのためにある言葉じゃない?Pink tapeでは儚さを先取りしたように思うけど(その時はその言葉が最も適切だった)、2年経って「夢幻的」という言葉がこのグループを表す最も適切な言葉・最高の褒め言葉になったと思う。「夢幻的」パズルのピースがはまったみたいに納得した。不可解、奇妙、難解といろいろ言われて来たけれど、アイドルの音楽に「夢幻的」という表現を使えるなんて。MVが公開されたとき、クリスタルの後ろで流れ始めた映像と曲にに目と耳を疑って。過去最大級に期待以上のものだった。涙が止まらなくて、「待ってて良かった」この一言に尽きた。全てが救われた気がした。

ソルリがいなくなってから、4人は当たり前のようにその部分をカバーし歌って踊って時にはわいわい騒いでいた。それがあまりにも違和感がなくて、私の中で脱退について割り切ったと言っても少し寂しくもあった。でも今回痛切に感じたのは、f(x)は努力を見せないプロなんだということ。一見力んでいるように見えないし、何も言わないから悲しいようにも見えないし、淡々とずっと変わらないように見えるけれど。何も感じないことなんてないのに。ファンと同じように、いやそれ以上に苦しかったことを感じさせないように気丈に振舞っていた、その大人の我慢が爆発したのが1位を取った11月5日Mカだと思っていて。ずっと背負わざるを得なかったものが取り除かれたように、ルナとクリスタルは子どもみたいに泣いた。4人のハグは小さくて、去年まで当たり前のようにいた人はいなかった。それは少し切ないけど綺麗だった。「気苦労に対するお返し」その一言で、ファンには見せなかった当事者たちだけにしか分からない重荷がどれだけ大きかったのかが伝わってきて。沢山の我慢をして、苦しい時期を耐えて、それでもファンのことを考えて曲を選び、投げ出さないでいてくれた4人が素直に愛おしかった。

f:id:krysaltal:20151122011620j:image

文字通り最高のカムバック。活動は短かったけど、例年通りまたf(x)に惚れ直した。惚れ直すしかなかったね。本当にお疲れ様、本当にありがとう。