曖昧

輝く瞳の中に隠れたBlue

私の中のアイドルって何か考えさせられた一年でした

忘れもしない2016年のエイプリルフールに報道されたカイとクリスタルの熱愛からもうすぐ一年経ちますが、あの日から徐々に…でも大きくアイドルファンとしての私の中のあらゆる基準は変わりました。それは必ずしもマイナスという訳ではなく、結果はむしろプラスだったような気がします。今日は久しぶりの記事の更新なのでちょっとリハビリも兼ねて「私のアイドル論」をテーマに。私としてはもうこの件で散々いろいろやったので蒸し返したくないけれど、記事を書く上で必要なのでちょっとだけ蒸し返します。本当にちょっとだけで後は楽しい内容にする予定(?)

 

私はもともとジャニーズが好きないわゆるジャニオタから韓国アイドルのファンになったというよくある経歴を持つ女です。そのジャニーズアイドルとは今4人組の某爽やか系アイドル…(事務所内に4人組が1つしかないので察して)9年くらい追って一応卒業しました。(コンサートは今も行くけど)で、ジャニオタ時代の私は自担をどのような目で見ていたかというと、彼は年上だったのでまあ単なる男の人への憧れもありますし、大人ってこんな感じなのかな〜っていう一つの基準として見てたような気がします。だからなのか彼が週刊誌に載ったりしても全く気になりませんでした。ただこのグループ、他と比べてメンバーの脱退が多く、そちらの面ではさすがに頭を抱えていました。頭を抱える、というかそれこそ「嘆き悲しむ」?受け入れられなくて1年くらい引きずったものもあります。写真が見れない、曲が聴けない、大好きなコンサートに行く気になれない、とか。

そういう訳で、私はずっと「アイドルの熱愛は特に気にしないし、脱退にはそれなりに免疫がある」と思っていたんですね。

 

次に長く応援したのがf(x)でした。いわばジャニーズと並行するような感じで、でも茶の間が長く実際本人たちに会おうと思って動いたのはここ1、2年のことなのですが。クリスタルに抱く感情はまさに「初めてのロールモデル」そのものでした。こう振る舞いたい、こんな女の子になりたい、男の人とはまた違った深い憧れがありました。今考えると本当〜〜に憧れだけでずっと好きで居続けているんだと思います。まあ同性のアイドル応援するってそういう感情が大きいですよね。と同時に、いつでも抜かりなく美しい彼女を見ながら私の中でこの感情って何かと似てるな、と。あ、分かった、芸術鑑賞だ。

誰しも美術館に行って好きな作品を見つけた時ってどうにかその美しさを忘れないように一生懸命見て記憶に留めようとすると思うんです…展示品って一生のうち何度も見られるものでもないし、かといって写真は撮れないし、もし撮れたとしてもやっぱり肉眼で見るのと色彩の出方も違うし。そんな訳で、まさに若さが命とも言えるアイドル(しかも外国の!)の一番美しい瞬間をどうにかして逃さないように記憶に留めようと努力したり(マスターという存在がその一瞬一瞬を切り取って共有してくれるけど)、綺麗だから美しいから特にファンサや認知を望んでいる訳でもなく何度も見たい、というのは、私は実はアイドルを芸術品に似た類の何かだと思っているのではないか?という結論に至った訳です。これが今でも根幹にあります。

ただクリスタルの場合に限って、私はここでかなり大きなミスを犯します。芸術品に対して完璧さ、どうか自己解釈通りであって欲しいという願望、「他とは違う」という根拠のない自信etc.を過度にかけすぎていたこと!井の中の蛙大海を知らず…とまで言ってしまうと大げさなのかもしれませんが。それもあって、「他のアイドルもしていること」「アイドルとしての完全性を著しく損ねること」に値するもの=恋愛、熱愛に大打撃を受けてしまった訳です。信じてたのに!って、この時は完全に彼女に非があると思っていて、この時期ものすごくいろいろ考えました。「あれ、私って熱愛気にしないはずなのにな」とか、「これからどうやってアイドルを応援したらいいのかな」とか。

でもこうして一年経って考えてみるとアイドルと私たちの何が違うって、ビジュアルはもちろんそうなんですが、原点に帰ってみると「ステージの上に立って歌って踊れること」くらいしか違わないんじゃないかな、と。(すごい極論)もちろん大勢の声援を集めるためにはある程度の犠牲も必要というのは私も思っていて、惜しみない声援を送ってくれるファンを傷つけないというのはマナーであるという意見には完全に同意です、ただこちら側の応援するスタンス次第で傷つくことも避けられたしな〜私はたかがアイドルの恋愛に一喜一憂していられるほど暇なんだろうか、さすがに自分の人生を生きたいとかいろいろ思うところはあり…冒頭にも述べたようにこの一年をかけてあらゆる基準が変化していきました。良い意味で好きなアイドルに対するハードルが低くなったような気がします。

それで、今ジャニーズの彼ぶりに追っている男性アイドルは好きすぎて病む(!)ということがありつつも、寛容になれた分かなり楽しくオタ活できています。本当に芸術品のような美しい人を時には写真で時には生で見て愛でていろいろ考えるのは楽しくて、幸せで、あ〜この推しと出会えて良かった〜って思う瞬間こそアイドルファンの醍醐味かな、と。きらきら輝く推しを見てると年齢もさほど変わらないので私もこの爽やかさに負けないように一生懸命生きよう〜って人生に対するモチベも上がったり、この前はコンサートに行って一生懸命踊ってる推しを見ていたら「これだけ頑張ってるんだから彼女がちゃんと支えて癒してあげて;;」という感情がムクムク湧いてきたりとか、とにかく本当に良いことずくめで!(良いことなのか?)

もう疲れたアイドル追うのやめよう、そう思った時期もありました。このブログも閉じようと思ってf(x)への今までの感謝の言葉を綴った超長文の下書きも未だ残っています(笑)けれど、結局はこうして戻ってきて綺麗だの可愛いだのしんどいだのやっているから、アイドルってとても素敵な職業なのだと思います。人に夢や希望を与えるなんて、到底できるものではないですから。