曖昧

輝く瞳の中に隠れたBlue

좋아(She is)を考える

君の白くて細い腕、大きな目、細い肩をそっと抱き寄せたり好きだったり眺めていたり・・・なーーーーんてベタな時代はもう終わったのだ!!!


お久しぶりです、塩です。今回はある意味マイノリティに優しい革新者♡SHINeeジョンヒョンによる좋아(She is)を考えます。
 
SHINee先輩のファンの方、見当違いのこと言ってたら大変申し訳ないです・・・お先にお詫びします・・・!
 
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Oh She is 小さな目 君の目つきが好き
Oh She is しっかりした濃いまゆげ  僕はそんなのが好き
Oh She is ちょっと拗ねたような 君の唇が好き
 
音源公開と共に話題になったこの歌詞は、思わず「本当か?」もしくは「誰か相手でも?」と疑いたくなるくらい素直かつ直接的でした。好き。ただ彼女が好き。本当に分かりやすい曲・・・でも、私はその中に「異質さ」を感じ、どうしても拭い去ることができませんでした。(そしてブログを更新したくなった)
 

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まず私がこの記事を書くにあたって、「コンプレックス」という言葉の定義をここで確認したいと思います。
 
日本では特に、インフェリオリティーコンプレックス(劣等感)の意味で使われる。「強い―を抱く」
 
小さな目、濃い眉毛、拗ねたような唇。この歌詞に出てくるような顔のパーツを一つでも持っている女の子って恐らくアジア人的には(東アジア的には?地理よく分からん)多数派なんじゃないかと思います。でも、なのに、歌の世界・歌詞の世界においてはかなり少数派・・・なぜだろう。私もそうなんですが、こういった気になってしまう顔のパーツ(以下コンプレックス)は女の子を一気に憂鬱にさせたり、ドロドロ黒い気持ちを湧き上がらせたりします。悩みだすと尽きないので、忘れようと努力してみたり(結局思い出すんですが)とにかくコンプレックスという言葉にはマイナスイメージしかない。けれど、ジョンヒョンは歌詞に果敢にそのコンプレックスになり得るであろう「小さな目、濃い眉毛、拗ねたような唇」を何度も登場させ、「好き」という文字でそれを調和し、ややキャッチー・軽快なエレクトロパンクジャンルのメロディに歌詞を乗せて優しく、大切に彼女をリードしてゆくのです。
私が感じた「異質さ」というのは、ここにあると思います。歌詞が変わっている。軽快なメロディとコンプレックスを彷彿とさせる歌詞が何だか結びつかないような気がする。そこがなんだかアンバランスに感じる。でもそのアンバランスが生み出す「異質さ」こそが、ごまんとある男性アーティストのソロ曲の中でこの曲を輝かせてくれているのではないでしょうか。
 
ジョンヒョンの着眼点には毎回驚かされます。先ほども述べたように、従来の歌詞に登場する女性は一般的な美人の条件を兼ね備えたような表現が多く、その世界の中で今回のSheは絶対的に非ヒロインであると思われます。見向きもされなかった、そこにスポットライトを当てて手を差し伸べた彼。スポットライトを当てた、というとシンデレラストーリーのようなものが思い浮かんでしまうかもしれません。でもこの背伸びのしていない、ちょっと間の抜けたメロディは日常を彷彿とさせ、みんなが所謂美人を追っかけ回している間も、彼はそれに見向きもせずSheのことがずーっと好きで、何で気にするの?これは僕にとって当たり前のこと(日常)なんだよ、と少し卑屈になってしまった女の子に優しく諭している。
 
自分の嫌いな部分を誰かに好きと言って貰えることほど嬉しいことはない。この曲が外見に悩んでいる女の子をどれだけ救うのか、明るい気持ちにさせてくれるのか、考えただけでときめきが止まりません。これがジョンヒョンの本当のタイプなのかなんて誰も分からないけれど、男性アイドルがこのような外見に踏み込んだ、肯定的な歌を歌うこと自体がとーっても世の中に貢献していると、私は信じてやみません。ジョンヒョンオッパ最高だーーーー!!!!!!!
좋아 She Is

좋아 She Is

 

 
読みにくいと有名な「考える」シリーズですが、溜まってきたよう~リクエストありましたらぜひ!一生懸命書かせていただきます♡