曖昧

輝く瞳の中に隠れたBlue

Automaticを考える

楽曲考察第二弾。「(曲名)を考える」(これシリーズ化するの?)

 

前回はf(x)のAll Nightでしたが、今回はRed VelvetのAutomaticです。レドベルちゃんは残念ながら追ってはないのですが、この曲は個人的に今年イチのヒットを記録しまして深く考えてみたいなぁと。フォロワーさんの後押しもあって記事にすることにしました。よかったらお付き合いください。
 

私の心を包み込んで 埋め尽くしている 以前は知らなかった

It just comes automatic 

ほんの些細な仕草に 感覚が作動する 
It just comes so natural 
It just comes automatic
 
不意に暗がりで呟くような英語から、静かに少女がぽつりぽつりと心情を語り出すような情景が浮かびます。一定の声量、全体的に似た声質がどことなく無機質さを醸し出している。R&Bテイストの楽曲にはBe Naturalで挑戦していましたが、Automaticはより落ち着いて、感情を抑えに抑えた作品だと。まず驚いたのが、パートの変わり目が目立たない。5人で回しているのに、1人が歌っているように聴こえる。イェリちゃんが若干クセがあるものの、浮いた声がいない。不自然な程に統制がとれた歌声に「この曲はソシにもエプにも歌えない」と確信させられました。声に大きな特徴がないというのは一見不利そうに思われますが、それを見事に強みに変えているこのグループとこの曲に脱帽しました。
そしてまた、新人ガールズグループとは思えない気だるさ愛する人や愛の真実について、少女が淡々と暗闇で語っている。間違ってもみんなで話すノリノリの恋バナって感じではない。また上手いなぁと思うのですが、歌詞の中にサラッとnaturalという単語を出すことで前回のBe Naturalを自分たちの中に吸収したような感覚を抱きます。
 
個人的な意見ですが、ICCのリリース時、まだデビュー曲のHappinessから一年も経っていなかったのでSM側はもうこんなに成長の針を進めてしまうのか、と少し惜しい気もしました…(ICCがあるにしろ)が、他のグループとは完全に差別化を図ることに成功していると思うので、結果オーライなのでしょうか。
 
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過去にこんなことを呟いていた(笑)
 
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光を左側から取るっていう構図が似てるって思わせたんでしょうか。とにかくこのシーンが好きすぎてヒジンさんに拍手を送りたいです。何を思って外を見ているのか、どんな表情なのか、どんな意味を持つのか、全くもって何も分からないけど、とにかく最初から気だるさのアクセル全開。テーブルで料理を囲んで、車に乗って、踊って…一通り静かに騒いだらまた沈黙の暗闇に何事も無かったかのように戻っていく。あーツボ。綺麗。モノクロの世界がこんなに似合うのもレドベルの強みなのでは。
 
結局何が言いたいのかというと、Automaticはグループ名'Red Velvet'のVelvetの部分を見事に表現した、レドベルちゃんによるレドベルちゃんのためのアイデンティティー確立ソング!Be NaturalのR&Bテイストを引き継ぎ、発展させた彼女たちに大きな拍手を送ります。今後が楽しみ。ファンの方、「全然ちげーよ!」と思ってもどうか怒らないでください…!ジョイ子に免じて(逃走)