曖昧

輝く瞳の中に隠れたBlue

Docking Stationを総括する<考察編①>

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こんにちは。気付けば有明公演から一か月が経ってしまいました。あんなにレポで溢れていたタイムラインもだいぶ落ち着いて、f(x)もいつものように個人活動に邁進し…何事もなかったかのようにカムバ前の静かな日々に戻りましたね。あの日々は本当に一瞬だったなぁ~実は魔法にかけられていて幻想を見ていたのかも~と不思議な気持ちになります。でも!夢じゃなかったf(x) the first concert Dimension-4 Docking Station!どうやら情報サイトによるとまだツアーは続くみたいですが、一応本ブログでも総括しここで一区切りとしたいと思います。ちなみに管理人の参戦した日はソウル公演三日目、東京大阪名古屋公演の計6公演です。(この費用の回収のために春休みも働き続けるのであります…)

f(x) the first concert Dimension-4 Docking Station セットリスト 


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※衣装チェンジを一つの区切りとし、5部構成(アンコールは含まない)と考えます。


第一部 ガールクラッシュとその手法

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始めに今さかんに使われているガールクラッシュという言葉の意味を確認しておきましょう。皆さんお馴染みであろうKstyleさんによると

同じ女性でも惚れてしまいそうな強烈な魅力を持つ女性たちをさす言葉

だそう。もともとf(x)は同性ファンがかなり多いことで有名なグループでしたし、確かにソウル公演でも日本公演でも来場者の8割、いや8.5割以上は女性だと言っても過言ではないくらいでした。日本公演の方が男性は多かった気がしますが…。とにかくかっこいいのは勿論のこと、綺麗なことをしても可愛いことをしても何をしても不思議と女性がついてくる女性アイドルグループf(x)です。好きです。

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そんな彼女たちが選んだパフォーマンスの一曲目はElectric Shock。これが一発目だろうと予想していた方もいたのではないでしょうか?YouTubeでの再生回数もダントツ、f(x)を一流アイドルにのし上がらせた曲ですよね。エレショが自分たちの代表曲だという高いプライドを感じられましたし、一気に会場のボルテージを最高潮まで上げさせることにも成功しました。そこから一切守りには入らずRed Light、Dangerous、Draculaと攻め続けます。それぞれテーマに一貫性は無さそうでも見事に揃っているように感じるのが不思議です。

ここでの大きな見せ場は二つ。

  • Red Lightのルナによるソロパート
  • Draculaのクリスタルによる吸血パフォーマンス(勝手に命名

まず圧倒的なボーカルの実力で会場を驚かせた我らがルナことパク・ソニョン。ツイッターでも「ルナの声はこのハコじゃ収まりきらない」「ルナの歌が素晴らしかった」なんて感想をよく目にしました。誇らしいのは勿論ですが、率直に言ってしまえば「ルナちゃんはずっと変わらないポジションに居て努力していたのに今になってやっと気づかれたのか」と少々複雑な気持ちでもありました。ルナちゃんはボーカルとしてデビューからずっとf(x)の歌を支え続けてくれているのをMeUはよく知っているし、毎年着実にステップアップしてゆく実力にやはり真の努力家だと。これは共通認識であると思います。しかしソロデビューやユニット活動はしておらず、少女時代のボーカル勢に比べたら認知度も低かった。…が、ついに掴んだ覆面歌王の出演。そして本来のパートを変えてまで作られたあの見せ場。レッライのソロは完全にルナちゃんのルナちゃんによるルナちゃんのための演出、ルナちゃんの努力の賜物、完全なる一人勝ちでした。

そしてさらに続くのはあまりに怖くて(?)記事にまでなってしまったDraculaのクリスタル。

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どう考えてもハマり役すぎる+中央モニターにデカデカと映し出される=会場内絶叫

これはファンが欲していたものを狙いに狙ってきたとしか言えません…恐らくファンたちのドラキュラコンセプトへの執着に対する理解もあったのではないかと。こういった端的に言ってしまえば‘‘ファンの需要に応えるためのあからさまに狙った演出’’は乙女心を掴むための手段として男性アイドルなんかがよくやっています。ドラキュラなんてその象徴じゃないでしょうか…代表的な妄想の題材。つまりこれは男性アイドルの曲にもなれる、やっぱり女性の心を掴む素質がこの人たちにはあるということですね〜参りました。そもそも曲中に黄色い歓声を沸かせるポイントをわざわざ狙って作ってくるあたりがジャニーズの手法にそっくりです。(ex.NEWSのチャンカパーナ)そしてそれを中心メンバーがやったら盛り上がるだろうというあざとい計算も!

そしてまた評価したいのは、メンバーがグループのために作るコンサートだからこそ、全員の個性・役割への十分な理解とそれを発揮する場所が確実にあるという安心感を生み出すことに成功した点です。(この後のRude LoveのビクトリアのソロダンスやアンバーのShake That Brassなども含め)これは7年間で培ってきた相互理解が大きいのではないでしょうか。本人たちもそこには自信があるとインタビューでも言っていましたし、新人グループとの大きな違いでもあるかな〜と感じました。また最初の四曲で見せ場を何個も作る、アクセル全開の演出。そういったところがファンからも世間からも良い評価につながった要因かなと思います。